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盆踊り大会と歯ブラシの思い出(22)最終回

すると母が「本当は一等賞を取れていたかもしれないのに・・・」とつぶやいた。

「たびの中に小さなありでも入っていたのかしら・・・何かちくちくして踊りに集中出来なかったのよー」
「最後の方なんか下駄の赤いはなおの紐が切れて大変だったのよ?」
「こんな事が無かったら、一等賞になっていたかも知れないのにね」と湯飲み茶わんを見つめながら話していた。

すると、父が一言「全ては後の祭りさ」と吐き捨てる様に言った。

すると、蛍光灯の横にぶら下がっているハエ取り紙にガが引っ付いて激しく揺れていた。

その時、一瞬蛍光灯の光が陰り母の手の中にある湯飲み茶わんのちゃぐちゃぐ馬っ子が跳ねた様に見えた。

<最終回>


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このたび引っ越ししました。

こちらで続いてご覧ください。

のんびりまったり自叙伝








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盆踊り大会と歯ブラシの思い出(21)

僕は、お婆ちゃんに「おはよう」と言うと、お婆ちゃんもにこにこしながら「おはよう」といってくれた。

お婆ちゃんは、「朝ごはん食べるかい?」と、聞いてきたので僕は「お母さんの所へ行くよ」と言いながら、急いで土間の方に置いてあるゴム靴をつっかけると、土間の引き戸を思いっきり開け放ち出ていった。そして、僕は急いで母の帰って来ている自分の家へと向かって走って行った。

すると居間では、ちゃぶ台の上のお茶をすすりながら楽しそうに、父と母が笑っていた。

僕は、すかさず「昨日の夜の盆踊り大会はどうだったの?」と聞いてみた。

すると母は、まんべんの笑みを浮かべながら「三等賞だったのよ」と言って、僕に村の名前の入った賞状を見せてくれた。

「それと、これは三等賞の賞品なのよ」と言ってちゃぶ台の上に置いてある紙箱のふたをそぉーっと開けて見た。すると中には少し大きめの湯飲み茶わんが入っていた。母は肩をすくめながら手を紙箱の中へそぉーっと入れて、湯飲み茶わんを取り出した。

母はその湯飲み茶わんを手に取り眺めていた。

それは、磁器の真っ白な湯飲み茶わんの上絵にちゃぐちゃぐ馬っこの姿が色鮮やか生き生きと描かれていた。
母は、愛おしそうにその湯飲み茶わんを、手の中で転がしながら眺めていた。

<次号に続く>



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モノクロ写真


モノクロ写真ー2



盆踊り大会と歯ブラシの思い出(20)

そして、町の盆踊り大会は八月の最終日曜日に行われた。

母は鏡台のカガミに向かって念入りにお化粧をしていた。

そして、昼過ぎには僕をお婆ちゃんの所へ預けるといそいそと風呂敷包みを抱えて出て行った。

父は、既に消防団員として町の盆踊り大会の会場の設営や、警備に駆り出されていたため、朝早くからいなかった。

今日は、お婆ちゃんの家にお泊まりだった。お婆ちゃんはにこにこしながら僕の大好きな玉子焼きを作ってくれた。

そして、次の日お婆ちゃんの家で目が覚めると、僕は急いで寝巻きから洋服に着替えて寝室の障子戸を開け放ち、縁側の廊下を小走りに走り抜けてお婆ちゃんの居るいろり端へと向かって行った。

いろりの横では、既におばあちゃんは背中を丸めて、お爺ちゃんの形見の懐中時計を横に置きわらをよってわらじを編んでいた。

<次号に続く>



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つるねこ


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盆踊り大会と歯ブラシの思い出(19)

居間では、母がぼーっとしながらちゃぶ台の上にひじをつきお茶をすすっていた。

僕が近づいていくと、母は首をかしげてこういった「変なのよー、朝家のそばを通った時、池の中におひつが浮かんでいたのよ。ふたは、ラッシーの小屋の所にあってね・・何だか変な話しよね・・・?」といいながら、ちゃぶ台の上の湯呑み茶碗を持つと立ち上がり、台所へ行こうとした時母が「そうそう、ラッシーがきーちゃんの歯ブラシを口にくわえてなめていたわよ。」と言った。

僕はその時、一瞬固まってしまった。

すると母は、不思議そうに僕に聞いてきた。

「昨日、あの歯ブラシ捨てておいたでしょうねー・・・」

僕は、すかさず首を縦に何回もふった。

母は、少し小首をかしげ何かを考えながら台所へとさって行ってしまった。

<次号に続く>


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空


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盆踊り大会と歯ブラシの思い出(18)

やがて母と僕の二人だけになった。

先程までの、出来事がまるで嘘の様に居間や寝室は静まり返り、時折風鈴の音だけが何処か寂しげに、家の中に響きわたっていた。

やがて母は、台所の方へと洗い物を片づけに行ってしまった。
僕は、一人一人に手渡していた紙袋の中身が気になっていた。
そして僕は、寝室へ行き段ボール箱の中をのぞいて見ると、紙袋の包みが二、三個残っていたので、それを一つ手に取り中身をのぞいて見ると、色鮮やかな、らくがんと固形石鹸が二つ入っていた。
しかし危ないところだった、もう少しおひつを持ち出すタイミングがずれていたらと思うとぞっとした。

そして次の日、寝室のかやの中で目が覚めると布団から起き上がり障子戸を開けて居間へといった。
<次号に続く>


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アリス


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